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業界をもっと元気に!ボール盤における威鋁の新たな試み

電子製品の外観が洗練されてゆくにつれ、個性的なデザインが製品に取り入れられるようになり、その分、加工も難しくなっています。例えばスピーカーの生産では、グリルをエンクロージャーに被せる方法が一般的であり、音はグリルから広がっていきますが、グリルをつけるとコストが増えるほか、エンクロージャーとも一体化せず、見た目に大きく影響します。このため威鋁は、グリルの代わりに、アルミニウム製エンクロージャーに小径穴を加工したものを案出しました。これは従来の一被加工品あたりの小径穴20~30個に比べると、数千個に及ぶ小径穴を加工しなければならないため、難しいことは確かです。

とにかくやってみようと、機械加工部のエンジニアはまず専用のボール盤を増設したところ、従来のCNC機より加工速度が50%向上し、効率は上がりましたが、それでも足りません。メーカーと協議の上、市場の2ヘッドボール盤を4ヘッドに変えて、効率を高めることにしました。工作機械の改造後、テスト調整を繰り返し、8ヶ月に及ぶ慣らし期間を経て、4ヘッドボール盤の動作はスムーズになり、加工精度を保った上で効率が倍増しました。 

威鋁の工作機械グレードアップはまだまだ継続中:6軸ボール盤も登場予定。

機械加工においては、予想外の難題がつきものです。威鋁はこれからも、豊富な加工経験で課題に一つ一つ取り組み、アルミニウム加工業界を元気にしていきます!

2017-04-27 リターン